水産物の輸出額を100億ドル

(VOVWORLD) - 2018年、自然災害や世界市場の変動、輸出先の技術的障壁にもかかわらず、ベトナムの水産物の輸出額は90億ドルに達し、農業部門の成長に大きく貢献しました。

今年、ベトナムの水産物部門は輸出額を100億ドルにするという目標が掲げられています。今年第1四半期、ベトナムの水産物の輸出額は18億ドルに達しました。日本、アメリカ、中国、韓国はベトナム水産物の輸入上位4カ国です。

ベトナムの水産物加工輸出協会のグエン・ホアイ・ナム副会長は「この目標を達成するため、製品の質的向上と商標作りとを両立させ、進めなければならない」との意見を出しました。また、原材料の調達、稚魚などの生産の厳格な監視、なまずに適用される反ダンピング税をはじめとする貿易障壁への対応、EC=欧州委員会がベトナム産水産物に適用しているIUU=違法・無報告・無規制漁業の警告(いわゆるイエローカード)の解除などに尽力しなければならないとしています。ナム氏は次のように語りました。

(テープ)

「向こう数年間は試練が予想されます。それは欧州諸国やアメリカがとっている輸入制限措置です。企業各社は国家機関と力を合わせ、この試練を乗り越えてゆく必要があります。これにより、我々の競争力は高まるでしょう。」

水産物の輸出額を100億ドル - ảnh 1

今年、水産物部門は大きな成長を取り戻すと期待されています。その中で、ベトナムのナマズ「チャ」魚の輸出額は印象的な数字に達する見通しです。アメリカは依然としてベトナムの大きな輸出先であり、輸出額は15%増にあたる16億ドルに達しています。アメリカがベトナム産エビに対する反ダンピング税率を再検討しているため、今後、アメリカへのエビの輸出が回復する可能性があります。

他方、2019年初め、CPTPP=包括的、及び先進的な環太平洋経済連携協定が発効されたことで、CPTPP加盟諸国に輸出される水産物をはじめ、ベトナムのほとんどの輸出品に対して、輸入税が撤廃されることになります。農業・農村開発省のグエン・スアン・クオン大臣は次のように語りました。

(テープ)

「水産法に盛り込まれたすべての課題を精力的に遂行し、法文書を充実するだけでなく、水産分野の基準を設定し、各地方に実施を手解きする必要があります。また、ECのイエローカードを早く解除するため、あらゆる手を尽くさなければなりません。さらに、水産分野の持続的な発展を推進する決意を固めるべきです。」

今年の輸出目標を達成するため、ベトナムの水産物加工輸出協会はそれぞれの輸出品目のに関する具体的な目標を設定しました。同時に水産物部門は水産物の加工や、食品安全衛生の管理、保管などに力を尽くしています。農・林・水産物の質管理局のグエン・ヌ・ティエップ局長は次のように語りました。

(テープ) 「食品安全衛生や生産、質的向上などに関するいくつかの提案や勧告を提出しました。これは消費者の安全を確保し、ベトナム、及び輸入国の規定に応え、輸出の推進を目指すものです。」

水産物部門は水産物の養殖・水揚げ、原材料の生産、加工を含むバリュー・チェーンを設立し、輸出の拡大、新市場の開拓に取り組んでいます。

ご感想

他の情報