クァンナム省はベトナム中部の地方です。近年、同省のズイスェン県では地方行政当局の主導の下で、農民は貿易会社ビェットタン社と連携して、日本のタネを用いて、キュウリの実験栽培を行い、成功しました。
現在、ズイスェン県の農民はキュウリ収穫期を迎えています。クァンナム省ズイスェン県、ズイチン村に住むグェンザインさんは次のように語りました
(テープ)
「近年、日本のタネによるキュウリの栽培量は徐々に増えています。このキュウリ生産はほかの農作物と比べて、非常に高い収益を得ています。我々は貿易会社ビェットタン社と連携して、キュウリを輸出しています。」
貿易会社ビェットタン社の本部は北部ハイズォン省にあるため、中部で栽培されるキュウリは北部を中心に全国各地に出荷されるほか、外国にも輸出されています。この会社はクァンガイ省ズイスェン県の農民が網やパーゴラを設置するように支援するだけでなく、近代的な栽培技術も提供しています。貿易会社のビェットタン社に帰属する農産物加工工場のグェンチュォンソン工場長は現在、キュウリ栽培のほか、ナスの栽培を試験的に展開すると明らかにしました。ソン工場長は次のように語りました
(テープ)
「わが社は農産物生産向けの原料地区作りという目標を掲げました。そして、我々は農民が農具を購入できるように支援しました。キュウリ収穫期になると、わが社を通じて、キュウリが国内各地に出荷されるほか、外国にも輸出されています。これにより、ズイスェン県の農民の生活は著しく改善されています」
現在、ズイスエン県ではズイチュン村、ズイチョウ村、ズイチン村、ズイタイン村、ズイタン村といった6つの村の農民はキュウリを栽培しています。農民は毎月、日本種のキュウリ栽培技術訓練コースに参加します。ズイスェン県の行政当局は農民1世帯が種を購入するため、25万ドンを援助します。クァンナム省ズイスェン県農業農村開発課のバンバナム課長は次のように語りました
(テープ)
「我々は省内外の多くの企業と連携して、日本種のキュウリ栽培面積を拡大しています。現在、外国向けのキュウリ輸出量は急増しています。キュウリ栽培は稲作と比べて、収益は5倍になっています。更に、農民と企業との緊密な協力を作り出しています。」
ズイスェン県で新農村作り運動を展開している村の数は11箇所になっており、その中で、村の大多数はこの運動の10の目標を達成しました。特に4つの村は19目標を完成して、全国運動の代表的モデルになっています。
ズイスェン県が日本種のキュウリやナスなどの栽培面積を広げていることは現地の農民に利益をもたらすだけでなく、ベトナム新農村作り運動に積極的に寄与していくことでしょう。