エドル(Edor)種の竜眼
先ごろ、韓国の食品や農産物供給企業イル・ジェア社が南部ドンタップ省チャウタン県アンニョン村にあるエドル(Edor)種の竜眼農園を視察した際、この竜眼の品質を高く評価しました。
エドル種の竜眼は、元々タイ原産の果物であり、ベトナム原産のものと比べリュウガンの実は1個当たり15グラム程に達し、少し大きいですが、種が小さいため可食部は多いです。また、薄い甘味が好まれています。現在、チャウタン県に栽培されるエドル種の竜眼はアメリカ市場に輸出されています。イン・ジェア・ドンタップ有限会社のヨ・ヒヨン・ティ社長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「ドンタップ省の果物を高く評価しています。フィリピンや、タイなどの同じアジア諸国と比べると、この地には多くの美味しい果物があると思います。収穫量もかなり高いので、十分韓国に輸出されるでしょう。」
現在、チャウタン県では、竜眼の栽培面積は3000ヘクタールを超え、同県にある果樹園の半分に占めています。中でも、エドル種の竜眼は約1000ヘクタールに達しています。生産状況を主体的に把握すると同時に、竜眼の輸出活動の円滑化を目指すためにチャウタン竜眼栽培協同生産組合は、栽培面積を把握したり、収穫量を予測したりできます。チャウタン竜眼栽培協同生産組合のチュオン・バン・ロイ会長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、常に竜眼栽培業者にベトナム安全農産物生産基準の遵守を働き掛けます。これはまた、購入者の要求に応えることでもあるからです。」
現在、チャウタン竜眼栽培協同生産組合を通して、竜眼の栽培業者は竜眼を輸出するようになっています。栽培業者のファン・ティ・ベさんは次のように語りました。
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「共同生産組合のお陰で、私たち農民たちは安心ですよ。というのは、価格が安定するからです。前は、市場価格がよく変動したので、高価で売れるときもあったが、安値のケースも多かったですからね」
ドンタップ省商工局のファン・キム・サ副局長は「ドンタップの果物が輸出されることは、チャンスであり、大きな試練でもある。というのは、竜眼は花が咲いてから7カ月後に収穫することから、購入者に竜眼を毎月提供するという要求の場合は、慎重に計算すべきだ。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ドンタップの竜眼などは、大きな潜在力を持っており、アメリカや韓国の注目を集めています。そこで、潜在力のある購入者の要求に十分にこたえる必要があります。」
これまでに、ドンタップ省における、カオラン種のマンゴー、チャウタン種の竜眼など数千トンの果物が国内に出荷されたほか、アメリカや日本、韓国、香港などにも輸出されるようになりました。現地の農民たちは、自然環境に優しいクリーン農業技術を導入し、農薬や化学肥料の使用を最小限にとどめて、より安全で高品質な農産物づくりを目指して、果物栽培しています。今後も、ドンタップ省の各種果物が、更なる多くの市場に輸出されることを期待しましょう。