ベトナムで、新しい農村作り運動が始まってから2年が経ちました。現在、その目標を達成した村の数は68%に達しています。これまでに、ベトナム共産党書記局の指導のもとで、11の村は新農村作りプログラムの18の目標を、980の村は10の目標を達成してきました。
このプログラムのために、ベトナム政府の予算のほか、53の省と市は合計140億ベトナムドンを支出しています。中でも、ハノイとホーチミン市ビンフオック省の投資額はトップになっています。農村作り運動に取り組む地方政府の声です。
中部のニントゥアン省、ニンフォク県、フォクハウ村の共産党委員会のグェンヒュドクさんは次のように話しています。
(テープ)
「新農村作り運動の指導委員会が出した19の目標の中で、農村部の労働力に関する項目を実施するのは、最も難しくなっています。農業従事者の割合を30%にしなければならないのですが、これがなかなか実現できません。このため、農業農村開発省に、それぞれの地方の現状に見合うよう、目標の内容を調整するよう要請し、政府に対しては、国家レベルでの学校の建設工事や、用水路システムの改修を求めます」
ドク委員長はこのように語りました。
また、中部のトゥアティエン・フエ省の農村作り運動指導委員会のレチョォンリュウ委員長は次のように話しています
(テープ)
「新農村作り運動が効果的に展開されている中で、問題も生じています。1つめに、労働力が足りないこと。2つめに、現地の生産環境がまだまだ整っていないということです。」
政府の各機関は、ウェブサイトを開設し、新農村作り運動に関するピーアールの強化をはかっています。ウェブサイトでは、この運動に取り組んできた各地方や政府の政策に関する様々な情報を提供しています。これによって、ベトナム国内では、この運動が広く知られることになり、多くの企業や個人などが、農村部に援助を行っています。ベトナムのブバンニン副首相は、2015年までに新農村作り運動に優先的に投資することを明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「現在、財政面で、投資は厳しい状況です。しかし、多くの地方は国営銀行からの借入金のすべてを使っているわけではありません。銀行にも、農業従事者が有利な条件で資金を借りられるよう、求めるつもりです。」
ニン副首相はこのように話しました。
新農村作り運動は、2015年の完了を目指しています。今後、指導委員会は、各地方の実施状況を視察し、具体的なプラン作りを行います。この新しい農村作りは、ベトナム国内の全ての地方の活性化につながることが期待されています。