第10期ベトナム共産党第7回総会は「農業農村発展事業が国の工業化近代化事業及び国際経済への参入過程における政治の安定化を目指す鍵となっています。これにより、ベトナムは2020年をめどに工業国になるという目標を掲げており、その中で、労働力の育成、農業機構の再編成はきわめて重要な役割を果たしている」と明らかにしました。
計画によりますと、ベトナム政府は2020年までに、年平均、農村部で百万人の労働者を育成します。この計画を実施するため、政府は農民に対し、職業訓練に関する様々な優遇政策を打ち出しています。
ベトナム労働傷病軍人社会省のファンティハイチェン大臣は次のように語っています
(テープ)
「現在、ベトナム労働者の総数は5100万人で、その中で、農村部の労働者数は3600万人に上っています。これまでに、農村部の労働者の大多数は職業訓練をまだ受けていません。国の経済機構の再編成を目指すため、労働力を育成する必要があります。」
ファンティハイチェン大臣はこのように語りました。
労働力の育成は新農村作りプログラムの効果的な実施に向けての鍵となっています。新農村作り運動は国の工業化近代化事業に大きく寄与するもので、農村部の労働者は郷里の建設事業の主人公となっています。
2010年から2020年までの期間における新農村作りプログラムは国家目標プログラムの中の一つとなっており、中でも、農民人口総数の80%を対象に安定した仕事を作り出すため、職業訓練コースを開いています。特に2012年末までに、政府は農村部の労働力の育成事業に1兆ドンを拠出し、その中で、村レベルの幹部育成に560億ドンを投資しています。そのほか、農民を対象にした訓練コース開催への投資額は3千億ドンで、専門職業学校に設備を導入するための予算は5千億ドンにのぼっています。そのほか、農村部の畜産、農園作り、伝統的専門職業村の拡張への予算も配慮されています。
ベトナム農業農村開発省のレフィゴ元大臣は次のように語っています
(テープ)
「とりあえず、農民に基本的な知識を与える必要があります。第2は農民が生産した製品に深い関心を寄せなればなりません。農民は学んだ見識を生かして、農産物を生産して、その製品を順調に流通する必要があります。農民は製品を生産、加工するだけでなく、経営面での見識を持つ必要があります。」
レフィゴ元大臣はこのように語りました。
新農村作りプログラムが実施されてからの2年経った先ごろ、同プログラム指導委員会はプログラムの成果を評価する会議を開きました。会議で、農村部の労働力の育成はきわめて重要であるとの意見が相次ぎました。ベトナム農業農村開発省のカオ・ドゥク・ファト大臣は次のように語っています
(テープ)
「このプログラムを効果的に実施するための最優先課題は何かを明確にすべきです。農村部の労働力の育成面でも、農民は自分がとりあえず、何を勉強するかを確認する必要があります」
ファト大臣はこのように語りました。
これまでに、農村部の労働力の育成は農民生活の向上にも寄与しており、国の経済発展事業にも積極的に寄与することでしょう。