北京で行われたトゥオン国家主席を歓送する式典（写真：TTXVN）

この訪問は世界各国との協力と経済連携におけるベトナムの主体的、かつ積極的な参加を示すものであり、ベトナムと相手国との2国間関係強化に寄与しています。

地域と世界の協力と経済連携におけるベトナムの主体的、かつ積極的参加

この訪問にあたり、トゥオン国家主席は世界140か国や地域、国際諸組織の指導者とともにグリーン転換、デジタルトランスフォーメーション、イノベーション、中小企業開発、スタートアップなど、それぞれの国、および世界経済の回復の新たな原動力とされている重要な事項について議論しました。

また、この機に、トゥオン国家主席はデジタル経済に関するハイレベルフォーラムで演説を行いました。演説の中で、トゥオン主席はデジタル体制、デジタルインフラ、デジタル人材といった3本柱を基礎にするデジタル経済協力を提案しました。トゥオン国家主席がこのサミットフォーラムで演説を行うことは地域の経済協力におけるベトナムの発言力を示すほか、ベトナムの社会経済開発に収めた成果をPRしました。

ベトナム中国との2国間関係を強化

ベトナムと中国との二国間関係の観点から見ると、トゥオン国家主席のこのフォーラムへの出席は、ベトナムと中国の政治的信頼の深化と二国間関係の強化に貢献していると言えます。訪問中に行われたトゥオン国家主席と中国の指導者との会見で、双方はハイレベルでの交流の強化やベトナムと中国の包括的な戦略的協力パートナーシップの深化に関する両党と両国の指導者の共通認識を確認しました。また、双方は経済貿易関係を強化する措置について意見交換をしました。

トゥオン国家主席はデジタル経済に関するハイレベルフォーラムで演説を行った （写真：TTXVN）

一方、この訪問で、トゥオン主席は中国トップの企業リーダーらと会見を行いました。会見で、トゥオン主席は、これらの企業がベトナムのデジタル経済発展、デジタルインフラの構築、デジタル人材育成に向けて、ベトナムの関連機関と緊密に協力することを望んでいると述べました。

そのほか、訪問にあたり、トゥオン主席はロシアのウラジーミル・プーチン大統領、ラオスのトンルン・シースリット国家主席兼党書記長、カンボジアのフン・マネット首相、国連のアントニオ・グテーレス事務総長など各国と国際組織の指導者らと個別会見を行いました。これらの会見は、ベトナムと各国との緊密な協力を確認するとともに、今後良好な関係を構築するための努力を示しています。

トゥオン国家主席の今回の「一帯一路」国際協力サミットフォーラムへの出席が二国間と多国間関係の面で成功を収めたと言えます。