トー・ラム党書記長･国家主席は10月13日に、「浪費対策」をタイトルにした原稿を執筆し、その中で、「党の指導の下、ベトナムにおける浪費防止対策は、緊急任務として積極的に展開されてきた」と確認しています。

トー・ラム党書記長･国家主席（写真：TTXVN）

ベトナムの党と政府は、常に浪費と汚職防止対策に配慮しており、この課題に関わる複数の決議、指示を発布してきました。これまで、党の指導の下、浪費・汚職防止対策は多大な成果をあげたとのことです。

節約実行、浪費対策は刷新事業の効率化に貢献

トー・ラム党書記長･国家主席の原稿によりますと、近年、各レベルの行政府、部門、機関、団体は、浪費・汚職防止対策の指導と実現に対する責任感を深く認識してきました。これにより、国家管理や国のあらゆる資源の開拓と活用の効果が上がりました。国家予算の使用は厳格に管理され、国家機関や国営企業などにおける資産、交通手段、設備の購入、装備、管理、利用は規定に沿って実現されています。公的資本、資産を使用する投資プロジェクトの管理作業は前向きな変化を見せてきました。

国家所有住宅の再編、取り扱いは展開されています。国営企業における資本と資産の管理、使用、および、生産と消費の節約に関する国民の意識が前向きに変化しています。

これまでに展開されてきた節約実行、浪費対策の多大な成果はベトナムのドイモイ（刷新）事業の実施に貢献してきました。中には殆どの社会経済開発目標を達成、または上回り、人的リソース、物的リソースの動員、管理、活用を効果的に行い、国防･安全保障、社会保障、社会福祉を確保してきたことがあります。

しかし、浪費状況が依然として蔓延しており、国の発展事業に悪影響をもたらしています。その中では、人的リソース、財政資源の減少、生産性の低下、コスト負担の増加、貧富格差の拡大などの現状が発生しています。そのほか、浪費の横行は、党と国家に対する国民の信頼感を低下させ、社会経済開発を妨げています。

浪費防止対策が断固として展開される必要がある

トー・ラム党書記長・国家主席によりますと、ベトナムが前進する紀元を迎えるため、浪費防止対策は有効な方策によって足並みを揃えて断固として展開される必要があります。これに基づき、浪費防止対策が「内敵」との困難で複雑な戦いであるという認識を統一させる必要があります。節約実行、浪費対策は、具体的なコミットメント、計画、目標を通じて、徹底的に展開されなければなりません。

ベトナムは、浪費防止対策を効果的に展開するための多くの方策を講じてきました。それらは、幹部、党員が任務を遂行するに際しての浪費の現れを特定する党の規定を発布すること、浪費防止対策に関する国家戦略を立案、実施すること、節約実行、浪費対策に関する法律の改正を継続すること、公的資産の大量浪費に関与した行為を厳格に処罰することなどです。

トーラム書記長・国家主席はベトナムは社会主義への道を着実に進み、ベトナム独立100周年を記念するための100ヵ年戦略目標を達成できるように、浪費防止対策を汚職防止対策と組み合わせて断固として実現しなければならないと強調しました。