ベトナムとラオス、およびカンボジアとの関係

(VOVWORLD) -  7月11日から13日にかけて、トー・ラム国家主席はラオスとカンボジアを国賓として訪問する予定です。これは、ラオスのトーンルン・シースリット人民革命党書記長兼国家主席、カンボジアのプレア・バト・サムデク・プレア・ボロムニース・ノロドム・シハモニ国王の招きに応じて行われるものです。

この訪問は、ベトナムが常にラオスとの特別な団結と友好関係、包括的協力、およびカンボジアとの従来からの善隣友好関係、長期的かつ包括的で持続可能な協力を重視し、優先していることを立証するとしています。

また、これは、トーラム国家主席が2024年5月に就任して以来、初めての外国訪問となり、3カ国間の団結を示しており、平等・互恵・効果的協力・利益の相互尊重・戦略的な信頼醸成・二国関係の深化・3カ国、およびASEAN東南アジア諸国連合との団結の強化を基礎とするベトナムとラオス、ベトナムとカンボジアの関係の新たな発展段階を切り開くと期待されています。

ベトナムとラオスとの特別な関係 強化

トーラム国家主席による今回のラオス訪問は、両国間の協力関係が良好に発展している中で行われます。これまで、両党の高級指導者による合意書や、高級指導者の相互訪問の際に発表された共同宣言、両国政府の協力協定などが積極的に展開されており、全ての分野において多大な成果を収めてきました。両国間の貿易取引総額は、2023年に16億4000万米ドル、2024年初頭4カ月間に昨年同期と比べ10%増にあたる6億2000万米ドルに達しています。近年、ラオス国内の僻地や山間部などにおいてベトナムのODA=政府開発援助の供与で実施されたプロジェクトは、功を奏し、社会保障の改善に貢献して、ラオスの行政当局と国民から高く評価されています。

(テープ)

「農業に関するプロジェクトは、地元における農産物生産の推進、貧困解消に役立っています」

「これは、住民の長年の願いです。これらのプロジェクトは、ラオスとベトナムとの特別な友好関係の発展に貢献すると信じています」

「ベトナムは、ラオスに農業発展政策の実施、ハイテク農業分野での投資協力の推進などを支援してきました。これは、クリーン農産物の生産と持続可能な管理を目指すものです」

ベトナムとラオス、およびカンボジアとの関係 - ảnh 1在ラオスベトナム大使

このような良好な関係を基礎に、今回の訪問にあたり、トー・ラム国家主席とラオスのトーンルン・シースリット人民革命党書記長兼国家主席らは、両党、両国家のこれまでの協力関係を評価するとともに、今後の二国関係の促進を目指す主要な方向性や、方策などを共有、合意に至ることが狙いです。在ラオスベトナム大使館のグエン・バ・フン大使は次のように語っています。

(テープ)

「この訪問を通して、ベトナムはラオスとの唯一無二の特別な関係を世界にアピールしたいのです。また、ベトナムはラオスとともに、両国間の協力関係を新たな発展段階に押し上げる決意を示すことが狙いです」

ベトナムとカンボジアとの長期的かつ持続可能な包括的協力 推進

一方、トー・ラム国家主席によるカンボジア訪問は、6月24日、両国が外交関係樹立57周年を記念した直後に行われるものです。過去57年間にわたり、ベトナムとカンボジアとの関係は、歴史の様々な浮き沈みを経てきましたが、新たな段階に到達し、全ての分野において発展しています。この良好な関係は両民族にとって貴重な財産となっています。良好な政治関係を基盤に、他の協力分野での協力も引き続き促進されています。貿易投資分野での協力は両国関係のハイライトとなっており、2024年はじめからの4カ月間で、双方の貿易取引総額は39億米ドルに達し、昨年同期比16.8%増となっています。現在の両国関係について、カンボジアのソック・チェンダ・サオピア副首相兼外務国際協力大臣は次のように確認しています。

(テープ)

「カンボジアとベトナムとの良好な関係は、多の分野で示されています。双方の高級指導者は、常に相互訪問を行っています。フン・マネット首相とファム・ミン・チン首相は、9カ月間で6回もの会合を行い、それぞれの国の状況などを通知しました。その他、両国の省庁・部局、地方の指導者も頻繁に会合を行っています」

今回の訪問にあたり、トー・ラム国家主席は、カンボジアの全ての高級指導者と会談、会見、接触などを行う予定です。これは、双方がハイレベル合意書の実施状況を点検すると同時に、今後の協力方向性を打ち出す機会であるとされます。

トー・ラム国家主席が国賓としてラオスとカンボジアを訪問することは、ベトナムと2か国との友好関係を深化させるための推進力であると期待されています。

 

ご感想

他の情報