(VOVWORLD) - ファム・ミン・チン首相の招待に応え、ロシアのミハイル・ミシュスチン首相が、1月14日から15日にかけてベトナムを訪問します。
この訪問は、両国が外交関係樹立75周年を迎えるにあたり、行われるもので、両国関係の発展における重要な節目となっています。また、ベトナムが新しい時代である国の飛躍の時代を迎え、開発目標の達成に向けて、戦略的パートナーシップを強化しようとしている中で、この訪問の意義は一層高まっています。
ロシアのミハイル・ミシュスチン首相が、2024年1月14日から15日までのベトナム訪問のためにハノイに到着(写真:Phạm Kiên/TTXVN) |
今回の訪問は、両国の包括的な戦略的パートナーシップの発展を促進し、両国間の信頼と協力を深める決意を示すものです。訪問を機に、両国指導者は、経済、貿易、エネルギー、科学技術、教育、文化、国防・安全保障などの主要な協力分野について議論を交わし、将来の戦略的方向性を明確にするとしています。
政治的信頼は常に維持される
この75年間、ベトナムとロシアは、伝統的な友情と強固な政治的信頼を基盤に、協力関係を深めてきました。特に、両国間の高級代表団の交流は、二国間関係を方向付ける重要な役割を果たしています。昨年も、ロシアのプーチン大統領によるベトナム訪問や、ファム・ミン・チン首相のロシア訪問とBRICS首脳会議の拡大会議への出席、両国首脳の電話会談など、定期的な交流が行われました。
在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使は次のように述べています。
(テープ)
「ロシア首相のベトナム訪問は、ベトナムとロシアが75年間にわたる友情と協力の成果を振り返り、新たな状況における協力の方向性を議論する貴重な機会となります。この訪問は今年、行われる多くの活動の幕開けとなり、特別な意味があります」
在ロシアベトナム大使館のダン・ミン・コイ大使(写真:VOV-Moscow) |
二国間関係の良好な継続性のメッセージ
ロシアは四半世紀にわたる困難を乗り越え、強固な基盤を築いてきました。プーチン大統領は、新任期においてロシアを地域および世界で重要な役割を果たす国として発展させる明確な目標を掲げています。その中で、ロシアはベトナムを信頼できるパートナーとする一方、東方シフト政策における重要な優先事項に位置づけ、ベトナムとの包括的な協力関係を強化する意向を表明しています。
一方、ベトナムは新たな時代に入り、高所得国を目指す決意を示しています。こうした背景で、両国間の包括的な戦略的パートナーシップを深化させ、実質的で効果的な協力を推進することは戦略的選択肢として見なされています。
コイ大使はさらに次のように述べています。
(テープ)
「両国間の協力には多くの類似点があり、お互いに共有し、支え合うことができます。ロシア連邦は広大な国土と、質の高い人材、そして優れた教育・訓練システムを有しています。一方、ベトナムは『教育は国家の最重要政策』という方針を引き続き推進しており、この分野における両国の協力は、今後、多くの新たな機会と可能性を切り開くことでしょう」
重要な歴史的節目を迎える中、両国の指導者と国民は、包括的な戦略的パートナーシップを深化させ、あらゆる分野での実質的な協力をさらに推進する決意を固めました。特に、経済・貿易分野での協力を政治関係並みに発展させる方針は、両国の開発目標に合致しています。
今回の訪問はまた、二国間協力における課題や障害を特定し、解決策を模索する機会ともなります。特に、エネルギーや工業分野における重要な協力プロジェクトの進捗状況について、双方は情報共有をし、具体的な対策を議論する予定です。
ロシアのミハイル・ミシュスチン首相のベトナム訪問は、両国間の包括的な戦略的パートナーシップの発展に拍車をかけるだけでなく、ベトナムとロシアの包括的な協力関係の新たな発展段階を切り開く重要な契機となるでしょう。