今年初めからの9ヶ月、ベトナム経済は、多くの分野で着実に発展しています。製造業・農業・サービス業も成長を見せていますし、 外資系企業・国内企業ともに投資を拡大しています。これは政府の正しい指導と柔軟な運営によるものでしょう。

正しい指導

この９ヶ月、ベトナムの経済成長率は6.98％と、過去8年間で最高の数字です。これは、マクロ経済の安定が維持されていること、経営投資環境がかなり改善されていることによる成果です。中央経済管理研究所のグエン・ディン・クン所長は次のように語りました。

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「これらは経済成長の強固な基盤をつくる要素です。この2つの要素によって達成される経済成長は、より安定的で着実だと思います。」

近年のベトナム経済成長の中では、農業の貢献度が大きくなっています。この2年だけでも、農業は約4％と高い成長率を維持しており、中でも、農産物の輸出は飛躍的に増えています。

また、政府の徹底した指導により、国営企業のリストラは、企業の管理法式の改善や出資の構造転換などを通じて効果的に進められています。そして、ベトナムの経済成長について触れるならば、製造業を始め、工業の成長を抜きにして語ることはできません。先ほどのクン所長は次のように語りました。

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「これらの動きから見ると、成長の方式が変化しているといえます。経済成長は、鉱産物の開発や通貨供給の拡大ではなく、生産効率の向上や財源の効果向上などに頼る傾向があります。」

柔軟な運営

世界経済の情勢が複雑に推移している背景の中で、政府の柔軟な運営は高い経済成長率の維持に役立っていると評されています。ベトナムのマクロ経済の安定は国内外の投資家を安心させています。ＦＤＩ外国直接投資は引き続き増加していますが、民間経済セクターの投資は17％増と、各経済セクターの中で最高となっています。これはベトナム経済の展望に対する国内外企業の信頼を示しています。

中央経済管理研究所マクロ経済政策部のグエン・アイン・ズオン部長は次のように語りました。

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「安定的な経営環境の維持はとても重要です。ここで、為替レートの変動に柔軟かつ効果的に対応している国家銀行の取り組みを強調しなければなりません。国家銀行は、経済成長の促進よりインフレと為替レートの抑制の方を優先させているのです。そして、安定的なマクロ経済の維持のほか、企業の生産経営活動に便宜を図るような政策は企業の成長に大きく寄与しています。」

一方、経済専門家グエン・チ・フイエウさんは次のように語りました。

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「政府はベトナム経済の安定的な成長に成功しています。その中で、国家銀行は、インフレ率を4％以下にするという目標の実現に成功したほか、金融政策や為替レート政策などの展開に成功しています。これは印象的な経済成長に役立っているといえるでしょう。」

まだ国内外から多くの試練をうけるにもかかわらず、政府の正しい指導と柔軟な運営により、ベトナム経済は引き続き着実に発展することでしょう。