新型コロナ禍で外国在住ベトナム人の保護

(VOVWORLD) - 現在も、帰国を希望している国外在住ベトナム人はまだ多いとされていますが、「誰一人も取り残さない」という政府の主張により、国内外を問わず、ベトナム人ならだれもが守られるはずです。

新型コロナウイルス感染症の影響で世界各国で足止めされていたベトナム人の多くが、政府の特別便で無事に帰国しました。ベトナム政府は「誰一人も取り残さない」という主張で、国内の人々はもちろん、外国に在住する国民を新型コロナウイルスから守る決意です。

新型コロナ禍で外国在住ベトナム人の保護 - ảnh 1 赤道ギニアから帰国したベトナム人

「誰一人も取り残さない」

7月29日にハノイのノイバイ国際空港に着陸した特別便はその決意の表れの一つです。この便は中央アフリカにある赤道ギニア共和国から219人のベトナム人を帰国させたものです。この219人は赤道ギニアの建設現場で働いていた労働者で、帰国する前に、その中の約120人が新型コロナウイルスに感染しているという情報がありました。帰国後の検査結果によりますと、感染が確認された労働者は20人以上ですが、120人もの感染者を含む219人を帰国させる特別便を用意したことは容易ではなかったでしょう。

これらの人たちの健康を見極めるために特別便に乗った医師のタン・マイン・フンさんは、「こんなに多い感染者の安全を確保することは重い任務であり、無事に帰国してホッとした」と語りました。また、この特別便は、パンデミックから国民を守るという政府の大きな取り組みの一つであるとしています。

赤道ギニアだけでなく、これまでアメリカ・日本・韓国・オーストラリアなど50ヵ国以上からも同様の特別便の多くが運航されました。これらの特別便は、「ベトナム人なら、誰一人も取り残さない」という主張によるものです。

ベトナムの良き伝統

新型コロナウイルス感染者がベトナムで確認された直後、ベトナムの党と政府は、国民の命と健康を第一にし、国内の人々はもちろん、外国に在住するベトナム人の健康保護にも配慮し、対策を迅速に講じました。政府は関連各省庁に対し、感染症が拡大している国を中心に、外国に足止めされている国民を帰国させる特別便を用意するよう指導しました。

これは国内での感染状況を複雑化させるというリスクがありますが、国と国内の人々は全員が喜んでベトナム人同士を受け入れています。赤道ギニアからの特別便はその一つの証です。アメリカに在住するベトナム人ミン・ザンさんは自分のユーチューブチャンネルで、「パンデミックで最も人道的な特別便」をテーマにしたビデオクリップを掲載しています。

現在も、帰国を希望している国外在住ベトナム人はまだ多いとされていますが、「誰一人も取り残さない」という政府の主張により、国内外を問わず、ベトナム人ならだれもが守られるはずです。

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