枯葉剤被害者が抱えている痛みを解消しよう

8月10日は「ベトナム人枯葉剤被害者の日」です。1961年から1971年までの間、アメリカ軍がベトナム戦争で化学兵器を使用したことはベトナムの環境と人々の健康に深刻な影響をもたらしました。統計によりますと、これまでに、480万人のベトナム人がダイオキシン・枯葉剤を浴びています。そのなかでも、大勢の被害者が枯葉剤の後遺症に悩んでいます。

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枯葉剤被害者

戦争終結直後、ベトナムの党と国家は、枯葉剤被害者に配慮してきました。ベトナム国会の法令では、枯葉剤を浴びした参戦者の実子は国家から優遇政策が適用されるということが明記されています。その他、ベトナム政府は枯葉剤被害者の子孫に対し、仕事の斡旋や奨学金の支給、または学費の減免などについて優遇政策を実施しています。また、多くの個人や社会団体は、枯葉剤被害者への支援活動に積極的に参加してきました。

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ベトナム人枯葉剤被害者協会のグェン・バン・リン会長

ベトナム人枯葉剤被害者協会のグェン・バン・リン会長は次のように語りました。(テープ)

「2011年以来、同協会は枯葉剤被害者を対象に家の改修と新築、奨学金の支給、仕事の斡旋、診療治療費用の提供を行うため、全国各地の個人や団体に働きかけ、巨額の寄付金と現物を募りました。」

このように語ったリン会長は「政府の優遇政策の傍ら、国内外の社会組織や個人による枯葉剤被害者への支援運動は日増しに促進されている」と明らかにし次のように語りました。(テープ)

「2011年以来、ベトナム人枯葉剤被害者協会は、枯葉剤被害者を支援するための現物と寄付金を受け取りました。支援者は日増しに増えています。特に、国際組織は枯葉剤被害者への支援に関心を持っているということです。例えば、イギリス・ベトナム友好協会は、イギリスの首相と幾人かの上下両院の議員に対し同協会が執筆した書籍にサインしてもらうよう働きかけ、その売上金で、ベトナム人枯葉剤被害者を支援しました。」

リン会長はこのように語りました。

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枯葉剤被害者への仕事の斡旋

ベトナム戦争中に散布された枯葉剤を製造したアメリカの化学製薬会社を対象にしたベトナム人枯葉剤被害者協会の告訴は2004年から始まれましたが、今なお、国際世論からの支持を受けています。リン会長は次のように語りました。(テープ)

「私達の告訴は、国際世論からの支持を受けています。特に、国際民主法律家協会はアメリカの化学製薬会社を裁く人民裁判を開廷しました。同協会は、化学戦争の後遺症をもたらしたことはアメリカ政府の責任であると訴えるともに、それらの化学物質を生産したアメリカの化学製薬会社が枯葉剤被害者に賠償し、環境を復元させなければならないと求めました。これらの活動は人道的価値を持っていると思います。」

リン会長はこのように語りました。

これまでに、アメリカ政府は、ベトナムにおける枯葉剤後遺症の解決や枯葉剤被害者の支援に向けて様々な協力活動を行ってきました。アメリカ政府は、枯葉剤被害者向けの診療・治療所の建設を補助するとともに、ダイオキシン・枯葉剤の除去作業を行なってきました。国内外の政府や組織、個人の支援はベトナム人枯葉剤被害者が痛みを和らげることに役立つことでしょう。

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