汚職防止は経済・社会発展の推進力に

(VOVWORLD) - 先週、第26回中央汚職防止指導委員会会議が開催されました。トー・ラム党書記長・国家主席は、汚職との闘いを「休むことなく」「止まることなく」「聖域なく」「例外なく」続ける決意を表明しました。さらに、汚職防止が経済・社会発展を促進し、妨げにならないよう強調しました。

会議では、汚職防止活動を党の基層組織にまで広げ、党員や国民の監視下に置くことの重要性も指摘されました。

汚職防止は経済・社会発展の推進力に - ảnh 1会議の様子

経済・社会発展への悪影響を回避

中央汚職防止指導委員会の報告によりますと、今年前半、308の党組織と11,005人の党員が処分を受け、中央管理下の47人の幹部も処分されました。監査・検査部門は、汚職が発生しやすい分野や地域に焦点を当てた調査を実施し、多額の資金回収や財務処理を勧告しました。関連機関は、汚職や不正に関与した中央および地方の幹部に対し、職務解任、休職、配置転換などの措置を講じました。

汚職事件の厳正な処理は、党の綱紀粛正と政治的安定の維持、経済・社会発展の促進に大きく貢献しています。実際、ベトナム経済は回復を続けており、多くの分野で前年を上回る成長を見せています。特に工業生産は力強く回復し、製造業が再び成長を牽引しています。

全国63の省・市のうち60で工業生産指数が上昇しました。特筆すべきは、2024年7月のPMI購買担当者景気指数が54.7ポイントを記録し、2018年11月以降最高となり、生産高と新規受注が大幅に増加したことです。ファン・ティ・タン商工副大臣は次のように述べています。

(テープ)

「工業生産は2023年と比べて大きく回復し、今後も着実な成長が見込まれています。製造業が再び経済成長の牽引役となっており、全国のほぼすべての地域で工業生産が伸びています。特に、工業発展に重点を置いている地方での成長が目覚ましいです。国内の工業企業は生産能力を順調に回復させており、新たな市場機会を活かせる態勢が整ってきました。これらの動きを受けて、国内の製造企業だけでなく、外国企業からの信頼も大幅に高まっています。」

インフラ整備も進み、2000km以上の高速道路が供用開始され、500kV送電線第3回線プロジェクトも加速しています。これらは地方や国全体に新たな発展の機会をもたらしています。

健全な競争の確保と国家・民族の利益のために

経済・社会の発展成果を持続可能なものにするには、真に清廉な組織体制が不可欠であることが現実によって示されています。ベトナムの党と政府は、汚職や不正に対する姿勢を明確に打ち出しており、汚職に関与した者には法的責任を問うことを明言しています。

一方で、政府は社会のあらゆる個人や組織が積極的に生産・経営活動を行い、投資を呼び込むことを奨励しています。そのために、健全で透明性の高い環境づくりに取り組み、必要な条件整備を進めています。

8月3日にハノイで就任後に行われた国際記者会見で、トー・ラム書記長・国家主席は次のように強調しました。

(テープ)

「党の刷新と綱紀粛正、そして汚職や不正との闘いは、これまでと同じ目標、考え方、方針、対策を持って、引き続き強力に推進していきます。特に『休みなく、止まることなく、聖域を設けず、例外を認めず、地位や立場に関係なく、一つの事例を厳しく処理することで、その地域や分野全体に警鐘を鳴らす』という方針に基づき、汚職や不正との闘いを一層強化します。さらに、この取り組みを民間部門にも広げ、これは党内部と国家機関の浄化にも貢献します。この内なる敵と言える汚職や不正に打ち勝つため、断固とした姿勢で徹底的に取り組んでいく必要があります」

中央汚職防止指導委員会の発表によりますと、ベトナムは今年末までに30件の汚職事件について、捜査から起訴、裁判までの一連のプロセスを完了させる予定です。また、同委員会が直接監督・指導する6件の重要案件についても、事実関係の確認と解決に全力を注ぐとしています。さらに、汚職や不正を未然に防ぐための制度的な仕組みづくりとその整備を加速させる方針です。

ベトナムにおける汚職との闘いは、経済・社会発展を妨げるものではなく、むしろ投資や発展の原動力となっています。これは健全な競争を確保し、党の指導に対する国民の信頼を強化し、政治的・社会的安定をさらに強化するものです。最終的には、すべての国民の権利と国家・民族の利益のために、真に清浄な社会を構築することを目指しています。

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