２日、政府は全国各地とのテレビ会議を開きました。会議では今年上半期の経済社会発展状況を総括し、下半期の行動計画を出しました。会議で、各地方の行政府の指導者は経済成長目標の実施で決意を示しました。

今年上半期に、ベトナム経済は前向きに発展してきました。GDP=国内総生産高の伸び率は昨年同期と比べて、7.8％増となり、2011年以来、最高のものとなりました。ベトナム経済成長率の急増に大きく寄与したのは加工業で、その伸び率は13％に達しました。また、社会全体の総投資額はGDPの32.9％を占め、昨年同期と比べて10.1％に達しました。これらの成果は民間経済セクターの発展に対するベトナム共産党の正しい路線を示していると言えます。

試練を見極める

会議で、参加者らは今年上半期にベトナム経済が達成した成果を高く評価した上で、今後の試練を明らかにしました。これらはGDPの伸び率が低下傾向にあること、CPI消費者物価指数が上昇傾向にあること、世界経済が停滞状態にあることなどです。その理由で、マクロ経済の安定化と経済成長率の維持を確保するための対策を出すことは非常に重要な意義を持っています。計画投資省のグェン・チー・ズン大臣は次のように語りました。

（テープ）

「各部門や地方は経済発展を確保できる対策を適宜に提出するため、緊密に協力するかたわら、臨機応変に指導して、世界経済監視を効果的に行う必要があります。これと同時に、経済構造の再構築を強化すると共に、第4次産業革命における国家戦略を早期に完備させます。また、民間経済セクターがグローバルなバリューチェーンへの参入、公的投資の実施の加速などを行います。」

各地方が心を一つにする

2018年の経済成長の目標を遂行するため、政府の指導の他、各地方の取り組みを非常に重要な意義を持っています。会議で、各地方の指導者は自らの行動計画を出しました。これによりますと、経済成長の質的向上、都市インフラ整備への投資の強化などが集中的に行われます。ハノイ市人民委員会のグェン・ドゥク・チュン委員長は次のように語りました。

（テープ）

「ハノイ市は行政手続きの改革を進めると共に、中小企業支援法を施行します。8月1日から、ハノイは国営企業の点検、再編を行う他、生産連携を強化し、生産効率の向上を図っています」

一方、ホーチミン市人民委員会のグェン・タイン・フォン委員長は次のように語りました。

（テープ） 

「ホーチミン市は企業への支援、株式化の強化、経営業者の再編、水路による観光発展などに力を入れます。また、経済成長率と経済発展に関するホーチミン市のリード役を担うため、他の対策をも実施します」

今年上半期にベトナム経済が達成した成果は喜ばしいものですが、ベトナム政府と各地方行政府はその成果に満足せずに、試練を見極め、弱点を克服し、今年通年の経済成長の目標の遂行に力を入れています。