イスラエルとハマス戦闘休止交渉 内容報じられるも合意不透明
(VOVWORLD) - ガザ地区では27日も南部ラファやガザ市を中心にイスラエル軍による空爆などが続いていて、現地の保健当局は、これまでの死者は2万9878人にのぼると発表しました。
アメリカのバイデン大統領(左)=AFP |
イスラエルとイスラム組織ハマスの間で続く戦闘の休止をめぐる交渉についてロイター通信は、ハマス側が人質40人を解放することを条件に、イスラエルも刑務所に収容しているパレスチナ人およそ400人を釈放するといった具体的な内容を報じました。
ただ双方が合意に至るかは不透明な状況です。
ガザ地区では27日も南部ラファやガザ市を中心にイスラエル軍による空爆などが続いていて、現地の保健当局は、これまでの死者は2万9878人にのぼると発表しました。
イスラエルとハマスの間ではカタールなどを仲介国として戦闘の休止や人質の解放をめぐる交渉が続けられています。
ロイター通信は27日、関係者の話としてハマスがイスラエルと仲介国からの提案を受け取ったと伝えています。
それによりますと戦闘を40日にわたって休止し、その間にハマスが女性や高齢者などの人質40人を解放する一方、イスラエルも刑務所に収容しているパレスチナ人およそ400人を釈放するということです。
またガザ地区に対し、1日当たりトラック500台分の支援物資を搬入することなども盛り込まれているとしています。
アメリカのバイデン大統領は26日、訪問先のニューヨークで「交渉は終わっていないが戦闘休止は近いと聞いている」と述べ近く交渉がまとまり、週明けの来月4日までに戦闘の休止が始まることに期待を示しました。
ただハマス側は27日「優先すべきはイスラエル軍の侵略を止めることで、人質の解放はその後だ」とする声明を出したほか、イスラエル側も完全な停戦は認めない姿勢で、双方が戦闘の休止で合意に至るかどうかは依然として不透明な状況です。(NHK)