イスラエル軍 ハマス幹部殺害続ける 停戦維持へエジプト新提案
(VOVWORLD) -ガザ地区への攻撃を再開したイスラエル軍は、イスラム組織ハマスの幹部の殺害を続け、圧力を一層強めています。
(写真:TTXVN) |
停戦の維持に向けて、仲介国のエジプトが新たな提案を行ったと報じられ、イスラエルとハマス、双方の対応が焦点となっています。
パレスチナのガザ地区では、停戦協議の行き詰まりから、イスラエル軍が今月18日に大規模な攻撃を再開し、地元の保健当局は24日、過去24時間に61人が死亡し、これまでの死者は5万82人に上ったと発表しています。
イスラエル軍は18日以降、ハマスの幹部の殺害を続け、圧力を一層強めていて、23日夜には、南部ハンユニスのナセル病院への攻撃で幹部の1人を殺害しました。
ロイター通信は、ハマスの情報筋の話として、おととしの戦闘開始以降、政治部門の幹部19人のうち、11人が殺害されたと伝えています。
AP通信などは24日、仲介国のエジプトが停戦の維持に向けて新たな提案を行ったと報じています。
それによりますと、ハマスが人質5人を解放するのに対して、イスラエルが戦闘を数週間停止し、人道支援物資の搬入も再開するなどという内容だということで、ハマス側は「前向きに反応した」と伝えています。
ただ、イスラエル側は、すべての人質が解放されるまでハマスへの攻撃を続ける考えを示していて、エジプトの提案をめぐる双方の対応が焦点となっています。(NHK)