イスラエル首相「パレスチナ国家は未来永劫存在させない」

(VOVWORLD) -イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は11日、占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸での大規模入植地建設計画の調印式で、パレスチナ国家は未来永劫存在させないと表明しました。
イスラエル首相「パレスチナ国家は未来永劫存在させない」 - ảnh 1(写真:REUTERS/Ronen Zvulun)

ネタニヤフ氏はエルサレムの東にあるイスラエル人入植地マーレアドゥミムで行われた式典で、「パレスチナ国家を未来永劫存在させないという約束を果たす。この場所はわれわれのものだ」「われわれの遺産、土地、そして安全を守り、この都市の人口を倍増させる」と述べました。式典は首相府によってライブ配信されました。

イスラエルは長年、エルサレムとマーレアドゥミムの間に位置する「E1」と呼ばれる約12平方キロの土地に入植地を建設する野望を抱いてきましたが、国際的な反対を受け、計画は行き詰まっていました。E1の近くにはヨルダン川西岸を南北に結ぶ道路も通っています。

イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相先月、E1に入植者住宅3400戸を建設する計画を支持しました。

これに対し非難が相次ぎ、国連のアントニオ・グテレス事務総長、この入植地はヨルダン川西岸を事実上二分し、隣接するパレスチナ国家にとって「存亡の危機」となると述べました。

イスラエルが1967年以来占領しているヨルダン川西岸における入植地は、イスラエルの承認の有無にかかわらずすべて国際法違反です。

英国とフランスを含む複数の西側諸国は、今月の国連総会でパレスチナを国家承認する意向を表明しています。(AFP)

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