イスラエル 人質の遺体捜索支援でエジプトのガザ入り認める

(VOVWORLD) - イスラエルがパレスチナのガザ地区をめぐる和平計画に基づいて、イスラム組織ハマスに対し死亡した人質全員の遺体の返還を強く求める中、イスラエル政府は、捜索を支援するため隣国エジプトのチームがガザに入ることを認めたと明らかにしました。
イスラエル 人質の遺体捜索支援でエジプトのガザ入り認める - ảnh 12025年10月13日、ガザ地区中部で、ハマス側からイスラエル人の人質を引き渡す受け入れ地点へ向かう赤十字国際委員会(ICRC)の車列(写真:ロイター)

パレスチナのガザ地区をめぐるイスラエルとハマスの合意では、ハマスが10月13日の期限までに48人の人質全員を解放するとされていましたが、死亡した人質の遺体の返還が遅れイスラエルが強く反発しています。

こうした中、イスラエル政府は26日、遺体の捜索を支援するため、隣国エジプトのチームがガザに入ることなどを認めたと明らかにしました。

NHKガザ事務所が26日にガザ地区南部ハンユニスで撮影した映像では、エジプトの捜索チームが建設用の大型機械を使って地下トンネルの付近を掘り起こす様子などが確認できました。

イスラエル側は、残る13人の遺体の返還を求めていますが、ハマス側は一部の遺体は地中や建物の下に埋まっていて返還が困難だなどとしています。

一方、アメリカのトランプ大統領は、マレーシアを訪問する前に中東のカタールに立ち寄り、タミム首長らとガザの情勢などについて協議しました。

その後、トランプ大統領は大統領専用機で記者団に対し、和平計画で示されたガザに展開される暫定的な国際安定化部隊について「今はリーダーを選んでいるところだ」と述べました。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は26日、部隊に参加する国の決定にはイスラエルの同意が必要だと強調し、国際安定化部隊の編成は不透明な状況です。(NHK)

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