(VOVWORLD) - イランの最高指導者ハメネイ師は12日、核開発問題を巡り、アメリカとの交渉を拒否する姿勢を示しました。
イランの最高指導者ハメネイ師(写真:ロイター) |
イランのアラグチ外相は同日、首都テヘランを訪問したアラブ首長国連邦(UAE)の特使から、イラン核開発問題の交渉を呼びかけるアメリカのトランプ大統領の書簡を受け取りました。
トランプ大統領は先週、ハメネイ師に対して核協議を提案する書簡を送ったことを明らかにし、「イランへの対応は2つある。軍事か取引だ」と述べ、交渉に応じるよう求めていました。
国営メディアによりますと、アラグチ外相とUAE特使の会談中に、ハメネイ師は学生らへの演説で、トランプ大統領の交渉要請について「欺きである」と批判しました。その上で、「アメリカ側が尊重しないことが分かっているのに、交渉に応じる意味はあるのか」と述べ、トランプ大統領の書簡をまだ確認していないことも明らかにしました。
さらに、トランプ政権が過度な要求をしているとして、交渉に応じれば「制裁を強め、イランへの圧力を強化することにつながる」と指摘しました。(ロイター)