オーストラリアのアルバニージー首相（写真：IRNA/TTXVN）

オーストラリアのアルバニージー首相は、5月3日に総選挙を実施すると発表しました。住宅価格の高騰など、経済政策への国民の不満が高まる中、世論調査では与野党の支持率がきっ抗していて、与党が政権を維持できるのかが焦点となります。

オーストラリアのアルバニージー首相は28日、首都キャンベラで記者会見を行い、議会下院の総選挙を5月3日に実施すると発表しました。

この中で、アルバニージー首相は「オーストラリアがみずからの足で立ち上がることがこれほど重要な時はない。労働党だけが国内でより多くのものを生産する経済を構築できる」と述べ、アメリカ、トランプ政権の関税政策で経済の先行きが不透明になるなか、自国経済の強化を掲げ、国民に信を問う考えを示しました。

中道左派の与党・労働党は前回3年前の総選挙で9年ぶりに政権を奪還しましたが、住宅価格をはじめとする物価の高騰など、経済政策への国民の不満が高まっています。

民間の調査会社が3月20日に公表した最新の世論調査によりますと、与党・労働党と最大野党・自由党などでつくる保守連合という、二大勢力に限った支持率ではともに50％ときっ抗していて与党が政権を維持できるのかが焦点となります。

今回の選挙では議会上院のおよそ半数の選挙も合わせて行われることになっています。（NHK）