クレムリン「制裁では方針変えず」 ウクライナ紛争を継続
(VOVWORLD) - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は8日、いかなる制裁もロシアにウクライナ紛争での方針変更を強いることはないとの立場を改めて示しました。
ロシア大統領府報道官ドミトリー・ペスコフ氏(写真:Alexander Zemlianichenko/REUTERS) |
ペスコフ氏はクレムリン担当記者に対し、「いかなる制裁もロシアに対し、大統領が繰り返し表明してきた一貫した立場を変えさせることはできない」と強調しました。
これに先立ち、アメリカのトランプ大統領は7日、ロシアへの制裁を第2段階に移行する用意があると述べ、ロシアやロシア産原油の購入国に対する制裁強化を示唆しました。さらに、欧州連合(EU)のコスタ欧州理事会議長(大統領)は、新たな制裁措置についてアメリカと緊密に調整していると明らかにしました。
ペスコフ氏は、西側諸国の制裁は「ロシアに圧力をかけるという点では全く役に立たないことが判明した」と指摘しました。そのうえで、ロシアは政治的・外交的手段を通じて目標を達成することを望んでいるとしながらも、欧州とウクライナが関与を望まないため「特別軍事行動」を推し進めるとの姿勢を示しました。(ロイター)