チン首相（右）とウィンターズ氏

この席でチン首相は、スタンダード・チャータードに対し、ベトナムにおける国際金融センターの構築支援や、民間経済分野へのグリーンファイナンスの提供を通じて、同国の経済発展を後押しするよう要請しました。

チン首相は、今年のベトナムのGDP成長目標を最低でも8％とし、今後は二桁成長を目指していると強調するとともに、その目標達成のためには、国際金融センターの開発と気候変動への対応、持続可能な開発の推進が最重要課題の一つであると述べました。

また、スタンダード・チャータードに対し、制度・政策設計、人材育成、ガバナンス、包括的な金融エコシステムの構築に関する助言と経験の共有を通じて、ベトナムに適したモデルや解決策の検討を支援するよう呼びかけました。

これに対し、ウィンターズ氏は、世界的な困難が続く中でベトナムの著しい発展に深い印象を受けたと述べ、気候変動への取り組みにおけるベトナムの姿勢を高く評価しました。そのうえで、スタンダード・チャータードはベトナムのグリーン成長を引き続き支援し、特に国際金融センターの構築に向けた協力を強化する考えを示しました。