チン首相 エアバスにベトナムでの航空・宇宙経済の発展への投資を要請
(VOVWORLD) - 14日午後、ハノイの政府本部で、ファム・ミン・チン首相はベトナムを訪問中のエアバス社のウター・ヴァン・ベルシュ首席副社長と会見し、ベトナムにおける航空・宇宙経済の発展への投資を要請しました。
写真撮影:Duong Giang |
チン首相は、ベトナムが航空経済の発展と国際線の拡大を進めていることを説明し、今年の成長目標を少なくとも8%に設定し、今後は2桁成長を目指していると明らかにしました。その中で、海洋空間、地下空間、宇宙空間の活用を最大限に図る方針を示しました。これに伴い、輸送産業、特に航空産業の発展が求められると強調しました。
現在、ベトナムには4つの航空会社があり、20の国と地域に向けた98の国際線を運航しています。チン首相はエアバス社に対し、ベトナムの航空会社との協力を引き続き強化し、航空産業の発展を支援するよう要請しました。その具体策として、ベトナムの航空機隊の発展、エアバス機材の供給網と製造拠点の拡大、航空機部品製造工場への投資の推進を提案しました。
また、エアバス社がベトナムのパートナー企業に対し、航空産業に関する技術移転を行うことや、高度な人材育成を支援することをも求めました。さらに、既存の包括的な協力関係を強化するとともに、新たな分野として、航空物流、宇宙航空、衛星開発などでの協力を拡大するよう提案しました。
これに対し、エアバス社のベルシュ副社長は、現在、ベトナムの航空会社が運航しているエアバス機は約200機で、ベトナムの航空市場におけるシェアが65%に達していると明らかにしました。
また、民間航空分野の協力に加え、宇宙技術プロジェクトや航空機部品製造などの分野でも事業を展開する可能性があると述べました。さらに、持続可能な航空機開発の推進に向け、ベトナム政府が関係企業との協力を促進し、エアバスの事業展開を支援することを期待していると述べました。これはファム・ミン・チン首相の提案や、今後のベトナムの発展戦略と合致しているとしています。