トランプ氏、金正恩氏との会談に意欲 「年内にも」米韓首脳会談で表明

(VOVWORLD) - トランプ氏は第1次政権で米朝首脳会談を初めて実現した経緯を振り返り、「(金総書記が)素晴らしい記者会見をした。歴史的だった」と強調しました。
トランプ氏、金正恩氏との会談に意欲 「年内にも」米韓首脳会談で表明 - ảnh 1アメリカのドナルド・トランプ大統領(写真:REUTERS/Jonathan Ernst)

アメリカのトランプ大統領は25日午後(日本時間26日未明)、ホワイトハウスで韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談し、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との首脳会談を年内にも実施したいとの意欲を示しました。

両首脳は、朝鮮との対話を通じて朝鮮半島の平和実現を目指す方針を確認しました。会談の冒頭、トランプ氏は記者団に「具体的な時期を明言するのは難しいが、今年会いたい」と述べました。また、今秋に韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席する意向を示し、これに合わせた金総書記との会談の可能性にも触れました。

トランプ氏は第1次政権で米朝首脳会談を初めて実現した経緯を振り返り、「(金総書記が)素晴らしい記者会見をした。歴史的だった」と強調しました。朝鮮を「大きな可能性を秘めた国」と評し、対話への意欲を繰り返しました。

一方、朝鮮は7月から8月にかけて、金正恩氏の妹・金与正(キム・ヨジョン)副部長の談話で、アメリカや韓国との対話を拒否する姿勢を表明しています。ただし、トランプ氏との個人的な関係については「悪くないという事実を否定したくない」と述べていました。李大統領はこれに言及し、朝鮮も対話の可能性を探っているのではないかと指摘しました。

李大統領は「この問題を解決できる唯一の人物がトランプ大統領だ」と述べ、南北間の仲介役を求めました。また、トランプ氏を「ピースメーカー」と称賛し、自らは「ペースメーカーをする」と冗談を交えて協力姿勢を示しました。

会談では、在韓米軍の土地問題についても議論され、トランプ氏は「アメリカは基地に大金を投じた」と強調し、土地の所有権を求める考えを示しました。さらに貿易交渉については「真剣な話し合いをする」と述べ、韓国に軍事装備品の購入を要請する可能性も示唆しました。

李大統領はまた、日米韓の協力強化に意欲を示しました。トランプ氏が日韓の歴史問題について触れると、李氏は訪日前に石破茂首相と会談し「懸念される問題は全て解決した」と説明しました。(日本経済新聞)

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