トランプ大統領「交渉不調なら関税引き上げも」 対中関税は145%に
(VOVWORLD) - アメリカのトランプ大統領は10日、「相互関税」の適用をめぐる各国との交渉が不調に終わった場合、関税を再び引き上げる可能性があるとの認識を示しました。
中国については「長年の友人である習近平国家主席と、両国にとって非常に良い解決策を見いだせると信じている」と述べ、交渉に応じることへの期待を示しました。
アメリカ政府は9日、相互関税のうち個別に設定された上乗せ分の適用を90日間停止すると発表しました。一律10%の基本税率は引き続き適用されますが、貿易赤字が大きい国や地域に対する追加関税は10日から一時停止となっています。
トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「90日間で合意ができなければ、元の税率に戻す」と述べ、交渉が妥結しない場合には上乗せ分の適用を再開する可能性があると強調しました。
一方、アメリカ政府は10日、中国に対する相互関税について、従来の84%から125%に引き上げたと発表しました。今年3月までに発動した20%分とあわせ、追加関税は合計で145%となります。
中国との関係について、トランプ大統領は「何が起きるか見てみたい」と述べ、中国側の対応を注視する姿勢を示しました。(産経新聞)