(VOVWORLD) - アメリカのトランプ大統領は4日、連邦議会上下両院の合同会議で施政方針演説を行いました。演説の冒頭で「アメリカが帰ってきた」と宣言し、2期目の大統領就任以降の成果を強調しました。
連邦議会上下両院の合同会議で施政方針演説を行ったアメリカのトランプ大統領(写真:THX/TTXVN) |
これまで、トランプ大統領は行政権限の行使を再考し、世界におけるアメリカの役割の転換や、連邦政府の規模および領域の変更を進めてきました。
「我々が43日で成し遂げたことは、ほとんどの政権が4年もしくは8年かけて成し遂げたことよりも多い。しかも、我々の仕事はまだ始まったばかりです」とトランプ大統領は述べました。
また、大統領は気候変動対策の国際ルールであるパリ協定や、世界保健機関(WHO)からアメリカを脱退させたことを評価し、「日々、私の政権は変化を実現するために戦っている。アメリカにふさわしい未来を手にするために必要だ」と述べました。
さらに、新たに立ち上げられた政府効率化省(DOGE)と、その省を率いる起業家イーロン・マスク氏に感謝の意を表明し、インフレ対策の一環として税金の無駄を削減するDOGEの役割を強調しました。
この発言を受け、議場にいたマスク氏はその場で立ち上がり、群衆からの歓声に応えました。
一方、複数の民主党議員は、トランプ大統領の演説中に政権への抗議の意思表示として「マスクが盗む」と書かれた札を掲げ、さらに大統領の発言が「誤り、間違い」であることを示唆する札も見られました。
これに対し、トランプ大統領は「議会でこのような演説を行うのは5度目だが、目の前の民主党議員を見ていると改めて実感する。私が何をしようと彼らを喜ばせることは絶対にできない。彼らが立ち上がり、笑顔で喝采を送ることは絶対にない」と述べました。(CNN.co.jp)