ハマス人質解放「応じず」 釈放延期でガザ停戦に危機感
(VOVWORLD) - イスラエル側は、22日にハマスが行った人質解放の「式典」が「屈辱的だった」と問題視し、同日予定されていたパレスチナ人の釈放を延期したということです。
2025年1月27日、停戦発効後にガザ北部へ戻るパレスチナの人々(写真:ロイター) |
イスラム組織ハマスは24日、イスラエルが約600人規模のパレスチナ人釈放を延期したことについて、「ガザ停戦合意を継続する意志がない証拠だ」と批判し、イスラエルが求める次の人質解放に応じない姿勢を示しました。停戦の第1段階の期限が3月初めに迫るなか、停戦の継続は危機的状況に直面しています。
ハマスは声明で、停戦合意の履行を妨害しているのはイスラエルのネタニヤフ首相だとして非難し、「第1段階で合意した内容がすべて実行されない限り、人質解放の進展は見込めない」と強調しました。ハマスは、いまも60人以上を人質として拘束しているとみられています。
イスラエル側は、22日にハマスが行った人質解放の「式典」が「屈辱的だった」と問題視し、同日予定されていたパレスチナ人の釈放を延期したということです。
停戦合意では、1月19日に始まった6週間の第1段階の停戦期間中に、ハマスがイスラエル人の人質33人を段階的に解放し、イスラエル側がパレスチナ人およそ1900人を釈放することが取り決められています。これまでに生存者25人と4人の遺体が引き渡され、さらに4人の遺体が戻る見通しとなっています。(共同通信)