ハマス、人質6人解放 イスラエルはパレスチナ人釈放を延期

(VOVWORLD) - パレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意に基づき、イスラム組織ハマスは22日、人質6人を解放しました。一方、イスラエル側は同日予定していたパレスチナ人の釈放を延期しました。

イスラエルのネタニヤフ首相は23日早朝、ハマスが人質を引き渡す際に行う「屈辱的な儀式」が終わるまで釈放を見合わせると述べています。ハマスはこれに対し、「明白な停戦合意違反だ」と反発しています。

先月19日の停戦発効以来、人質の解放は今回で7回目となり、停戦の第1段階で約束されていた生存者の人質はすべて解放されました。

しかし、イスラエル首相府は「人質を辱める不名誉な儀式や、人質をプロパガンダに利用するなど、ハマスが違反行為を繰り返していることを考慮し、そうした儀式が行われず次の人質が確実に解放されるまで、22日に予定していたテロリストの解放を延期する」としています。

NGO「パレスチナ囚人クラブ」によりますと、イスラエルは22日にガザで拘束したパレスチナ人など600人以上を釈放するとしていましたが、22日夜になっても解放は実施されませんでした。

イスラエルでは20日、ハマスが返還した人質4人の遺体の中に、シリ・ビバスさんのものが含まれていないことが判明し、国民の怒りが高まりました。ハマスは21日夜、遺体が別人と取り違えられた可能性を認めて新たに引き渡し、その後ビバスさん本人だと確認されました。

停戦の第1段階は3月初めに期限を迎えますが、紛争の恒久的な終結を目指す第2段階の交渉は、まだ始まっていません。(AFP通信)

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