ベトナム・シンガポール 包括的な戦略的パートナーシップ 確立

(VOVWORLD) - トー・ラム党書記長のシンガポール公式訪問にあたり、12日午前、トー・ラム書記長とローレンス・ウォン首相は会談を行い、両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げすることで一致しました。
ベトナム・シンガポール 包括的な戦略的パートナーシップ 確立 - ảnh 1記者会見の様子

会談で、両首脳は主要な方向性について合意し、関連機関や省庁に対し、包括的な戦略的パートナーシップに基づく行動計画の策定を指示しました。これにより、二国間関係を実質的かつ効果的に発展させ、経済・貿易・投資協力を拡大・深化させ、デジタルトランスフォーメーション、イノベーション、グリーン経済、クリーンエネルギーにおける協力を推進することになります。

地域問題に関して、両者はASEAN団結の強化と地域内の持続可能な発展への適切な関心を払うことで一致しました。

会談後、両首脳は風力発電取引、デジタルトランスフォーメーション、金融イノベーションなどの分野における協力文書の調印式に立ち会いました。

また、その後の記者会見で、ウォン首相は、ベトナムとシンガポールの関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げすることで、両国が明るい未来に向かって進み、ASEANおよび世界の共通の繁栄に貢献することになると強調しました。

一方、トー・ラム書記長は、6つの柱に基づく両国の包括的な戦略的パートナーシップの展開方針について言及し、次のように語りました。

(テープ)

「第一に、世界の平和、安全保障、安定のための協力を推進すること。第二に、ベトナム・シンガポール経済連携枠組み協定の効果的な実施を通じて経済協力を深化させること。第三に、エネルギー協力とグリーン成長を強化し、2023年に調印したグリーン経済・デジタル経済パートナーシップを効果的に活用し、エネルギー連携、デジタルトランスフォーメーション、イノベーション、スマートシティ開発などの分野での二国間協力の基盤を構築すること。第四に、人材開発協力の強化を通じて能力構築と人的交流を促進すること。第五に、デジタルと新技術分野での協力を強化すること。そして第六に、地域および国際フォーラムでの協力を強化することです」

トー・ラム書記長はまた、両国がベトナム東部海域(南シナ海)における平和、安全保障、安定、海上・上空の自由航行の重要性を強調したことを改めて確認しました。

なお、ベトナム・シンガポール間の二国間貿易額は2024年に90億ドル以上に達しています。シンガポールは現在、ベトナムにおける第2位の投資国であり、累積投資額は800億ドルを超えています。その中でも、ベトナム・シンガポール工業団地は成功した協力モデルと評価されています。

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