(VOVWORLD) - ベトナムの国立イノベーションセンター(NIC)とアメリカのAitomatic社の共催による政策フォーラム「ベトナム、新時代における半導体産業と人工知能の積極的発展」が14日、ハノイで開催されました。ファム・ミン・チン首相をはじめ、政府高官や技術専門家、政策立案者、企業関係者が一堂に会しました。
会議で演説中のチン首相 |
フォーラムには、Google、Meta、NVIDIA、IBM、Intel、TSMC、MediaTek、東京エレクトロン、パナソニック、Marvellなどから1000人を超える代表者と上級技術専門家が参加しました。シリコンバレーをはじめ、アメリカ、中国、韓国、日本、インド、フランス、ドイツ、オランダからも多数の企業が集結しました。
チン首相は演説で、「ベトナムはAIと半導体産業を経済成長の主要エンジンと位置づけている」と強調しました。2045年までに高所得国入りを果たすという国家目標を掲げ、半導体産業とAI発展のための制度改革と柔軟な規制環境の構築に取り組んでいることを説明しました。
また、これらの産業発展を支える戦略的インフラとして、交通、通信、デジタル、情報技術の整備を進めていることも紹介しました。特にAIや半導体チップ開発に必要な専門人材の育成に力を入れていると述べました。
チン首相は「国際協力なくしてこれらの分野の発展はあり得ない」との認識を示し、海外パートナーや投資家に対して次のように呼びかけました。
(テープ)
「ベトナムの実情と世界情勢に合った実現可能なアプローチやビジョンについて助言をいただきたいと思います。制度改善や行政手続きの簡素化、企業負担の軽減に向けた提言も歓迎します。また、優遇融資などの財政支援や、投資ファンドの設立、金融センターの発展、証券市場の格上げ、直接・間接投資の促進についても協力をお願いします」
さらにチン首相は、R&Dセンターを通じたベトナムへの技術移転や、ベトナム企業のグローバルサプライチェーンへの参加支援を要請しました。ベトナム人材の積極的な採用や経営陣への登用、高度人材育成や国際水準の教育機関設立への貢献も求めました。
フォーラムでは、チン首相出席のもと、「半導体人材開発イニシアチブ」「半導体スタートアップ支援イニシアチブ」「ベトナム企業のグローバルAI連盟参加支援イニシアチブ」の発表・開始式も行われました。