(VOVWORLD) - ロシア当局は10日、スパイ活動を行った疑いで、イギリスの「外交官」2人を追放すると発表しました。
ロシア・モスクワにあるイギリス大使館が掲げる国旗(写真:ロイター) |
ロシア連邦保安局(FSB)は、「防諜活動の結果、大使館の名の下に偽装された、未申告のイギリス情報機関の存在が明らかになった」としています。追放されたのは、イギリス大使館の二等書記官と、一等書記官の夫だとされています。
FSBは、「両名はロシアへの入国許可を取得する際に、故意に虚偽の情報を提供し、ロシアの法律に違反した」と主張しました。ロシア外務省は、2人に対し2週間以内の出国を命じたということです。
イギリス側は、これまでのところ、この主張に対する反応を示していません。
ロシア外務省はまた、この疑惑に関連して、イギリス大使館の代表を呼び出したとテレグラムに投稿しました。
両国の関係は、ロシアのウラジーミル・プーチン政権下で、度重なる情報スキャンダルによって緊張が続いています。
イギリスは、2006年にロシアの元スパイでクレムリン批判派のアレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで毒殺された事件について、ロシア政府が関与したと非難しました。
また、イギリスとその同盟国は2018年、ロシア人元二重スパイのセルゲイ・スクリパリ氏が旧ソ連時代の神経剤「ノビチョク」で毒殺されかけた事件を受け、ロシア大使館の職員数十人をスパイとして追放しました。(AFP通信)