ロシア巨大地震の津波、翌日も継続 気象庁は注意報の解除に慎重な姿勢
(VOVWORLD) - 気象庁によりますと、31日未明には北海道・十勝港と茨城県の大洗で70センチ、午前5時40分には宮崎県の宮崎港で60センチの津波が観測されるなど、10か所以上の地点で新たに最大波が記録されました。
2025年7月30日、ロシア・カムチャツカ半島沖で発生したマグニチュード8.8の強い地震の後、津波がセヴェロ・クリリスクの一帯を飲み込む(写真:ロシア科学アカデミー地球物理学調査局/REUTERS) |
ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする30日朝の巨大地震による津波は、31日になっても日本各地で最大波を観測しました。日本気象庁は、同規模の地震では津波の高い状態が1日程度続くことがあるとして、津波注意報の解除について引き続き慎重に判断する方針です。
気象庁によりますと、31日未明には北海道・十勝港と茨城県の大洗で70センチ、午前5時40分には宮崎県の宮崎港で60センチの津波が観測されるなど、10か所以上の地点で新たに最大波が記録されました。
30日に発生した地震の規模はマグニチュード8.7と推定され、気象庁は北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報を発表しました。岩手県の久慈港では最大1.3メートルの津波が観測されるなど、各地に影響が及びました。警報は夜までにすべて注意報に切り替えられましたが、自治体が発令した避難指示の対象者は一時、全国でおよそ200万人に上りました。
また、北海道ではJR北海道が始発から一部の列車を運休するなど、交通機関への影響も続いています。
気象庁は引き続き、津波の高さや到達時間などの観測データを精査しつつ、注意報の継続や解除の判断を行うとしています。(共同通信)