2025年3月12日、パリで会合する国防相たち（写真：ロイター）

ドイツのピストリウス国防相は12日、欧州における武器調達について、現在よりも一体的な方法を確立する必要があるとの考えを示しました。また、防衛費増額の取り組みが官僚主義によって遅れることがあってはならないと訴えました。

この日は、欧州の軍備強化やウクライナ支援をめぐり、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、ポーランドの5カ国の国防相が会合を開きました。ピストリウス国防相は「われわれはより多くの兵器を継続的に調達したい。同時に、欧州レベルだけでなく、各国単位でも規制緩和を進めたい」と述べました。

欧州連合（EU）各国の財務相は、欧州の防衛力強化のための資金調達について協議を進めており、共同防衛プロジェクト向けの融資活用も選択肢の一つとして検討しています。ドイツはこの方針に賛同しているということです。

フランスのルコルニュ国防相は、ウクライナに対する新たな安全保障の枠組みについて、約15カ国が関心を示していると明らかにしました。

イギリスのヒーリー国防相は、ウクライナの安全保障を支援するための有志連合の結成に向けた取り組みが加速していると強調しました。

この会合には、ウクライナのウメロフ国防相のほか、EUや北大西洋条約機構（NATO）の高官らも招かれました。（ロイター）