(VOVWORLD) - 中国北西部の酒泉衛星発射センターから25日、宇宙船「神舟22号」が打ち上げられ、中国として初めての緊急打ち上げに成功しました。
有人宇宙プロジェクト弁公室によりますと、神舟22号は現地時間午後12時11分(日本時間午後1時11分)に打ち上げられ、「宇宙船はロケットと正常に分離し、予定の軌道に突入した。ミッションは完全に成功した」としています。
中国国営中央テレビ(CCTV)によりますと、午後3時50分(日本時間午後4時50分)には、常時有人状態にある中国の宇宙ステーション「天宮」にドッキングしました。
現在、天宮には3人の宇宙飛行士が滞在していますが、緊急時に地球へ帰還できる宇宙船がない状態となっていました。今月5日に宇宙飛行士3人を帰還させる予定だった「神舟20号」は、天宮にドッキング中に宇宙ごみによる損傷が疑われ、飛行不能と判断されていました。
神舟シリーズの打ち上げ準備には通常およそ45日かかりますが、今回は発射センターに既に宇宙船とロケットが準備されていたため、緊急ミッションが16日間で完了したということです。(ロイター)