中国・天津の貨物港の風景（写真：TTXVN）

中国の習近平国家主席は11日、北京でスペインのサンチェス首相と会談し、アメリカのトランプ政権による関税政策を念頭に、関税をめぐる対立の中で中国と欧州の連携の重要性を強調しました。両首脳は、一方的な追加関税に反対する姿勢で一致しました。

中国外務省によりますと、習主席は会談で「関税戦争に勝者はおらず、結果として自らを孤立させるだけだ」と述べたうえで、「中国と欧州はともに国際貿易環境を守り、一方的ないじめに抵抗すべきだ」と呼びかけました。

これに対し、サンチェス首相は「中国はEUの重要なパートナーであり、スペインとEUは中国との連携をさらに強化したい」と応じました。

サンチェス首相の中国訪問は3年連続となります。一方、アメリカのベセント財務長官は9日、EUが中国寄りの姿勢を強めていることに懸念を示し、「スペインはその代表例だ」と名指しで批判していました。（時事通信）