米ロが実務者レベル協議 黒海での航行安全について検討か
(VOVWORLD) -ウクライナ情勢をめぐるロシアとアメリカの実務者レベルの協議が12時間以上にわたってサウジアラビアで行われ、主に、黒海での航行の安全について検討したものとみられます。
(写真:THX/TTXVN) |
ロシアとアメリカの実務者レベルの協議が24日、サウジアラビアの首都リヤドで行われ、ロシア国営のタス通信は、協議は休憩を含め12時間以上に及んだとしています。
また、協議の結果について、25日にアメリカとの共同声明が発表されると伝えています。
協議には、ロシア側から元外交官で上院議員のカラシン氏と、FSB=連邦保安庁の長官顧問を務めるベセダ氏が出席しました。
また、欧米メディアはアメリカ側から、国務省で政策企画を担う部署のトップのマイケル・アントン氏や、ホワイトハウスのNSC=国家安全保障会議の担当者などが出席すると伝えていました。
ロシアのプーチン大統領とアメリカのトランプ大統領は、18日に行った電話会談で、黒海での戦闘の停止について交渉を行うことで合意していて、協議では主に、黒海での航行の安全について検討したものとみられます。トランプ政権のウィトコフ特使は協議に先立つ、23日、FOXニュースの番組に出演し、「黒海での攻撃の停止で進展が見られると思う。そこから自然と、全面的な停戦へと発展していくだろう」と述べ、協議の前進に期待を示しました。
一方、アメリカは23日、サウジアラビアでウクライナ側とも協議を行いました。
協議に関連して、ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、SNSで、アメリカとロシアの協議のあと、ウクライナは再びアメリカと協議する予定だと明らかにしました。
アメリカのトランプ大統領は24日、記者団に対し、「われわれはいま領土について話している。境界線について話している。発電所の所有権についてもだ」と述べました。(NHK)