米国、ハンガリーのロシア産原油購入に制裁免除方針

(VOVWORLD) -アメリカが各国にロシア産原油の購入の停止を求める中、トランプ大統領はハンガリーのオルバン首相と会談し、ハンガリーについてはロシアの2大石油会社と取り引きしても制裁を科さないことで合意しました。

トランプ大統領は10月、ウクライナ情勢をめぐってロシアの2大石油会社に制裁を科し、2社との取り引きに関わった外国の金融機関なども制裁の対象となりうるとして、ロシア産原油を購入しないよう各国に求めています。

こうした中、トランプ大統領は7日、ホワイトハウスでハンガリーのオルバン首相と会談しました。

この中でオルバン首相がロシアから原油やガスを入手できなければ、国民と経済に大きな影響が出るなどと訴えたのに対し、トランプ大統領はハンガリーについて「ほかの地域から原油や天然ガスを調達するのは極めて難しい」と述べ理解を示しました。

ホワイトハウスの当局者はNHKの取材に対し、ロシア産原油やガスの購入による制裁を1年間免除する方針だと明らかにしました。

またアメリカ国務省によりますと、ハンガリーはLNG=液化天然ガスや軍の装備品をアメリカから購入する意向を示したということで、これまでトランプ大統領と良好な関係を維持してきたオルバン首相がアメリカから譲歩を引き出した形です。

会談のあとオルバン首相は、今回の合意でハンガリーは安いエネルギー価格を維持できるなどと述べ、歓迎する姿勢を示しました。(NHK)

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