米中高官の貿易協議 2日目

(VOVWORLD) -マレーシアで行われているアメリカと中国の高官による貿易協議は、26日、2日目の協議が始まりました。10月末に予定されている首脳会談に向け、中国によるレアアース関連の輸出規制などへの対応で進展が見られるかが焦点です。

中国国営の新華社通信は、マレーシアの首都クアラルンプールで行われているアメリカと中国の高官による貿易協議について、26日午前、2日目の協議が始まったと伝えました。

米中高官の貿易協議 2日目 - ảnh 1中国の何立峰副首相(写真:REUTERS/Hasnoor Hussain)

協議には、アメリカ側からベッセント財務長官らが、中国側からは経済政策を統括する何立峰副首相などが参加していて、ロイター通信は初日の協議について、アメリカ側が「非常に建設的だった」とコメントしたと伝えています。

米中の貿易をめぐっては、中国政府が10月、レアアース関連の輸出規制の強化を発表したのに対し、トランプ大統領が中国からの輸入品に100%の追加関税を課す考えを示しました。

貿易摩擦が再び激化することへの懸念が広がる中、協議では、アメリカ側が、レアアース関連の輸出規制強化の撤回や、中国による輸入が大幅に減少したアメリカ産大豆の輸入拡大を求めているとみられます。

一方、中国側は、アメリカが9月に発表した先端半導体などをめぐる輸出規制の対象拡大や、関税措置の撤廃などを求める見通しです。

米中両国は10月30日に韓国で首脳会談を予定していて、貿易摩擦激化の回避に向け、進展が見られるかが焦点となります。(NHK)

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