米露外相ら、サウジで協議へ ウクライナ停戦交渉巡り調整目指す
(VOVWORLD) -ロシアとウクライナの停戦に向け、アメリカとロシアの高官が18日、サウジアラビアの首都リヤドで協議します。開催を検討している米露首脳会談や本格的な停戦交渉の調整などが目的で、ウクライナは参加しません。
ロイター通信によりますと、米側は「ロシアが和平に真剣に取り組む意思があるかを確認する」と強調しました。ロシア側は「重要なのは米露関係の真の正常化を開始することだ」としています。
停戦を巡っては、アメリカのトランプ、ロシアのプーチン両大統領が12日の電話協議で交渉の開始に合意しました。ただ、ウクライナは頭越しに米露間で交渉が進むことを警戒しました。欧州主要国の間でも、交渉の蚊帳の外に置かれることへの危機感が広がっています。
サウジでの協議には、米国からルビオ国務長官、ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、ウィットコフ中東担当特使が、ロシアからはラブロフ外相とウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が参加します。
トランプ政権は早期の停戦に意欲を見せますが、本格的な停戦交渉の枠組みは示していません。ルビオ氏は16日、和平に向けたプロセスは「現時点では存在しない」と説明しました。今後、それについての話し合いがされるとの見通しを示しました。
また、ウィットコフ氏は16日、サウジでの高官協議について「出発点は信頼構築だ。進展が得られることを期待する」と述べました。
露側では、ラブロフ氏が17日の記者会見で、「我々は米国という交渉相手に耳を傾けるつもりだ。我々には対応する用意がある」と話しました。ペスコフ大統領報道官も17日、高官協議では「何よりも露米関係全体の回復に(時間が)費やされることになるだろう」と指摘しました。(mainichi.jp)