ASEAN、金融市場の不安定化に懸念 トランプ政権の関税政策受け協調姿勢を確認
(VOVWORLD) - 東南アジア諸国連合(ASEAN)は10日、マレーシアのクアラルンプールで財務相・中央銀行総裁会議を開催しました。
マレーシア・ランカウイに設置されたASEAN 2025のロゴマーク(写真:VOVバンコク支局) |
アメリカのトランプ政権が打ち出した関税政策によって世界の金融市場に不安が広がっていることを受け、「市場の動きを緊密に監視し、必要があれば急激な変動に対して適切に対応する」とする共同声明を発表しました。ASEAN各国は、協調して市場の安定に取り組む方針を確認しました。
共同声明では、「アメリカが最近発表した相互関税の引き上げに対し、域内経済への影響について懸念を示す」として、強い不安を表明しています。また、「関税やそれに対する報復措置の発動によって不透明感が増し、相場の変動が激しくなるリスクがある」と指摘しました。
ASEANは今後も、金融・経済の安定に向けた情報共有や政策協調を進めていくとしています。(時事通信)