EU 中国から輸入のEV 最大35.3%関税上乗せを決定 交渉は継続

(VOVWORLD) -EU=ヨーロッパ連合は、中国から輸入されるEV=電気自動車に対する関税の上乗せについて、最終的に最大で35.3%とすることを決めました。今月中に導入される見通しですが、中国側と交渉を継続する方針で、追加関税の応酬となるかどうかが焦点です。
EU 中国から輸入のEV 最大35.3%関税上乗せを決定 交渉は継続 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)
EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は、中国から輸入されるEVについて中国政府から不公正な補助金を受けていて、ヨーロッパの企業に損害を与えるおそれがあるとして、すでに課している10%に加えて最終的に最大で35.3%の関税を上乗せする案を4日、加盟国の間で採決を行い、この案で決定しました。

複数の関係者によりますと、ドイツなど5か国が反対し、スペインなど12か国が棄権しましたが、フランスなど10か国は賛成したということです。

EUでは、すでにことし7月から中国からのEVに暫定的な上乗せ関税を課していますが、新たな措置は今月中に導入される見通しで、今後、5年間続くことになります。

EUは中国側との交渉は継続していく方針で、記者会見の中でEUの担当者も「中国が有害な補助金を廃止することを望んでいる。建設的な方法で中国側と交渉を続けていく」と述べました。

中国側は、EUから輸入している豚肉やチーズなどの価格が不当に安く抑えられている疑いがあるとして調査を行うなど反発を強めていますが、追加関税の応酬となるかどうかが焦点です。(NHK)

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