2024年のGDP成長率の実績を踏まえて、2025年度のベトナムのGDP国内総生産)成長率予想を前回レポートの+6.6％から+7.0％に上方修正しました。
UOB銀行によりますと、2024年の第4期四半期のベトナムの実質GDP成長率は前年同期比7.55％であり、市場の平均予測の6.7%、およびUOB銀行の予測の5.2%を大幅に上回っています。製造業とサービス業が引き続き成長の主な原動力である一方、貿易取引活動は2024年中に強い成長を維持しました。そのほか、2023年半ば以降の半導体産業の売上増加は、今後数四半期における成長スピードが続く可能性が高いことを示めしています。
ベトナムの国会は2025年度のGDP成長率を6.5%～7%にするという目標を設定しています。しかし、先日、ファム・ミン・チン首相はGDP成長率8%を達成するように取り組むよう呼びかけました。UOB銀行の専門家は、公共投資支出実行を加速することにより、ベトナムはインフラ整備を推進し、更なる投資を誘致することが出来ると明らかにしました。
さらに、UOB銀行の専門家は、財政規律に重点を置いたアプローチ、およびこれまでの公共投資の配分方法に基づき、8%の目標値はかなり野心的であるものの、それを達成できるための余地はあると認定しています。