WHO、ベトナムがトラコーマの撲滅に成功したと発表

(VOVWORLD) - 21日、WHO=世界保健機関は、ベトナムがトラコーマの撲滅に成功したことを発表し、これが世界の保健における重要な節目であることを強調しました。

フィリピンで開催された第75回WHO西太平洋地域委員会において、WHOはベトナムの取り組みを評価し、過去70年にわたり、ベトナムが数十万人のトラコーマ患者に対して厳格な管理と治療を行ってきたことを確認しました。

WHOによりますと、トラコーマはかつてベトナムの4つの省で公衆衛生上の大きな課題でした。約30年前、これらの高リスク地域に住む住民の1.7%が、トラコーマによる失明を防ぐための手術を必要としていました。しかし、昨年までに成人のトラコーマ罹患率は0.2%未満にまで減少し、WHOが公衆衛生上の問題ではないと確認する基準を満たすようになりました。

さらにWHOは、ベトナムが手術、抗生物質の投与、顔の衛生管理、環境改善に重点を置いた取り組みが、トラコーマの撲滅に大きく寄与したことを付け加えました。

トラコーマは、細菌クラミジア・トラコマティスによる感染で発症する目の病気で、世界的に失明を引き起こす主な感染症の一つです。この病気は、特に幼児を含む感染者の目や鼻からの分泌物を通じて直接または間接的に伝染します。また、これらの分泌物は一部のハエによっても拡散される可能性があります。

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