水産業の発展を目指す様々な措置

(VOVWORLD) - 各地方はこれまで、水産法が発効されたことを受け、EC=欧州委員会が出したベトナム水産物に対するイエローカードの警告解除を目指し、断固たる措置をとってきました。

南部キエンザン省は国内各地の中で群を抜いて、最も多くの漁船を擁して、水産業は地元の経済社会発展に大きく貢献しています。しかし、2019年、同省の漁船9800隻のうち、1千隻あまりは漁に出ませんでした。一方、2019年10月時点の統計によりますと、南部カマウ省の水産物の漁獲量は15万トンを超えましたが2018年同期と比べ21%減少しました。その主な原因として漁場資源の枯渇があげられています。また、水産法が発効されるとともに各地方が欧州委員会のイエローカードの警告解除を目指して違法操業対策を強化していることは漁獲活動に大きな影響を与えてきました。カマウ省では全長15メートル以上の遠洋漁船に対して、行程監視システムの設置が義務付けられることになりました。

漁民の困難を解決するため、水産業が強いメコンデルタの各省は、あらゆる手を尽くしています。その中で漁獲コストの軽減や輸出品の価値向上を目指す生産チェーンづくりが推進されてきました。また、カマウ省の工業奨励センターはいくつかの水産物加工・輸出入企業を支援しています。ミトゥエン有限会社の加工工場の責任者であるグエン・ヒュ・トゥアットさんはイカを乾燥させて、日本の技術の導入により、同社の「のしイカ」の質が向上し、外観が美しくなり、生産効率も高くなった」と明らかにしました。トゥアットさんは次のように語りました。

(テープ)

「のしイカのへの需要が高まっているので、わが社は現代的な設備を導入し、顧客のニーズに応えることが狙いです。韓国、日本、東南アジア諸国へこの製品の輸出を拡大しています。」

他方、キエンザン省の農業農村開発局は水産法の規定の実施を厳格化し、地元の水産物の漁獲管理、保護、開発に関する規定を公布しました。また、漁獲業の再編が進められています。先ごろ、チン・ディン・ズン副首相はキエンザン省の指導部と会見した際、次のように語りました。

(テープ)

「長期的にみると水産業を再構築しなければなりません。先ごろ、再編に踏み切りましたが、自発的な行ないに過ぎません。今後、海洋発展戦略に基づき、養殖の増加、漁獲の削減に沿う水産業の再構築を行なう必要があります。各地方は水産物の養殖を増やすべきです。」

漁民に対し規定に従った漁獲を行い、漁業で生計を立てることをよう激励するため、メコンデルタ各省は統一した措置をとって、漁民の困難解決の支援や水産物の漁獲、加工の発展を目指しています。

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