国の新たな発展段階に向けた重要な土台

(VOVWORLD) -今回の会議では、人事と国家機関の組織・構造に関する法律と決議、および社会経済開発に関わるボトルネックの解消政策が採択されました。

19日、ハノイで開催されていた第15期国会第9回臨時会議が、複数の緊急課題の審議、決定を済ませて、閉幕しました。本会議の結果は、ベトナムが2025年と向こう数年間の国の開発目標を達成するための重要な土台です。
今回の会議では、人事と国家機関の組織・構造に関する法律と決議、および社会経済開発に関わるボトルネックの解消政策が採択されました。
国家機関の組織・構造の再編、効率化の完成
国会が重要な法律、決議を採択し、国家と政府の組織・構造の再編・合理化を済ませたことは、国会議員から高く評価されています。南部チャビン省選出のチャン・コック・トアン議員は次のような意見を述べています。
(テープ)
「法律、決議の改正は、現在の差し迫った要求の対応に役立っています。それらは、政治システムの組織・構造の再編、合理化に奉仕するとともに、中央から末端に至るまでの統一性、一貫性を確保すること。政府と地方への権限委譲、分権の強化を明確に示すとともに、法律、体制に関わるボトルネックを解消し、国の社会経済開発にあらゆるリソースの活用を効率化させること。法律制定に関する思考を革新することです」
一方、国会議員は、政府と地方への権限委譲、分権が強化され、また、統廃合された後の国家機関の効率性、有効性に期待しています。中部クアンナム省選出のタ・バン・ハ議員は、次のように述べています。
(テープ)
「国家機関の組織・機構が簡素化されましたが、職務、任務はそのまま維持され、才能と道徳を兼ね備えた人に具体的かつ明確に割り当てされています」
国家機関の組織・機構の再編は、新時期の状況、機能、任務に合致する活動であり、ベトナム社会主義的法治国家の構築と完備に対応できるとされています。
社会経済開発目標への前提
今回の会議で、国会は、GDP=国内総生産の伸び率の目標値を8%にする2025年度の社会経済開発に関する追加決議、および科学技術・イノベーションにおける課題解決に向けたいくつかの政策の試行に関する決議を採択しました。このことは、体制のボトルネックを解消するとともに、社会経済開発に対するリソースの調達、投資の誘致に貢献するものとされています。

中部ビンディン省選出のリ・ティエット・ハイン議員は次のように述べています。
(テープ)
「政府は、具体的な内容を盛り込んだGDP8%成長シナリオを策定しました。また、国会は、新たな発展段階における持続可能な開発に向けた法的枠組みを作りだすために体制の整備を断固として実現してきました。これらの取り組みは、2025年のみならず、向こう数年間の成長目標達成に向けた強い政治的決意を示しています」
他方、ハノイ市選出のホアン・バン・クオン議員は次のように明らかにしました。
(テープ)
「党の決意と具体的な行動を通して、科学技術に基づいた画期的な発展を遂げるという国の願いが現実のものとなります。科学技術、イノベーション開発に関する決議は、現在の体制のボトルネック解消に貢献します」
そして、今回の会議では、ニントゥアン原子力発電所の建設、インフラ整備プロジェクト、ラオカイ・ハノイ・ハイフォン鉄道プロジェクト、ハノイ市とホーチミン市における鉄道網システムの開発プロジェクトに関する決議も採択されました。これらのプロジェクトは、エネルギー安全保障の確保、地方間の交通網と経済の接続の強化に貢献すると期待されます。

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