イスラエル ネタニヤフ首相 大統領に対し恩赦を求めたと発表
(VOVWORLD) -イスラエルで収賄などの罪で裁判中のネタニヤフ首相は、国益のためには裁判をただちに終わらせるべきだなどとして、大統領に対して恩赦を求めたと発表しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は地元の通信業者に便宜を図る見返りに、傘下のネットメディアに自身に好意的な報道をするよう要求したなどとして、収賄や背任などの罪に問われていて、5年前から裁判が続いています。
こうした中、ネタニヤフ首相は30日、ビデオメッセージでヘルツォグ大統領に対して自身の恩赦を求めたと発表しました。
理由についてネタニヤフ首相はガザ情勢などを念頭に、国民の団結が求められる中、裁判は社会の亀裂を深めるとしてただちに終わらせるべきと訴えたほか、みずからについて、何度も選挙で当選し、首相を続ける信任を得ていると強調しました。
大統領府は声明を発表し、「重大な影響をもたらす異例の要請であり、真摯(しんし)に対応する」としています。
ネタニヤフ首相をめぐっては、アメリカのトランプ大統領も恩赦を求める書簡を送ったことが11月、明らかになっていますが、野党や市民団体からは「罪を認めて政治活動から退かないかぎり、恩赦を認めるべきではない」などと反発の声が上がっています。(NHK)