トランプ大統領、イスラエル首相をホワイトハウスに招待 両首脳が電話会談
(VOVWORLD) - アメリカ政権はシリアとイスラエルの不可侵協定の仲介に向けて取り組んでいますが、シリア国営メディアによりますと、イスラエル軍は11月28日にシリア南部を空爆し、少なくとも13人が死亡したと報じています。
アメリカのトランプ大統領は1日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、ホワイトハウスを「近く」訪問するよう招待したと、イスラエル首相府が明らかにしました。訪問の具体的な日程は示されていませんが、実現すればトランプ大統領の2期目就任後、5回目の会談となります。
トランプ大統領は会談に先立ち、自身の交流サイト「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、イスラエルはシリアとの良好な対話を維持すべきだと述べ、「シリアが豊かな国家へ発展することを妨げるようなことは起きてはならない」と指摘し、「シリアとイスラエルは長く繁栄した関係を築くことになる」と述べました。
イスラエル首相府によりますと、両首脳は今回の電話会談で、イスラム組織ハマスの武装解除やパレスチナ自治区ガザの非武装化について協議したほか、イスラエルが国交を結んでいない国々との関係正常化に向けた取り組みについても意見を交わしました。
アメリカ政権はシリアとイスラエルの不可侵協定の仲介に向けて取り組んでいますが、シリア国営メディアによりますと、イスラエル軍は11月28日にシリア南部を空爆し、少なくとも13人が死亡したと報じています。イスラエル軍は、同地域で活動するレバノンの武装組織を標的にしたと発表しています。
一方、ネタニヤフ首相は11月30日、汚職裁判を巡ってヘルツォグ大統領に恩赦を求め、この日に初めて出廷しました。イスラエル首相府が公表した今回の電話会談の概要には、恩赦に関する記述はありませんでした。(ロイター)