プーチン大統領の年末恒例会見、寄せられた質問は200万件超に

(VOVWORLD) -ロシアのプーチン大統領は年末の記者会見で、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退することなど、ロシア側の示した条件が満たされないかぎり和平は実現しないと主張し、強硬な姿勢を示しました。
プーチン大統領の年末恒例会見、寄せられた質問は200万件超に - ảnh 1記者会見の様子(写真:Alexander Nemenov/REUTERS)

ロシアのプーチン大統領は19日、年末の記者会見と各地の住民からの質問に答える毎年恒例のイベントに出席しました。

この中でプーチン大統領は、ウクライナを巡る和平に関連し、「まだウクライナ側に対話の用意があるようには見えない」と述べました。

そのうえで、「この危機の根本的な原因を、私が去年6月に述べた原則に基づいて取り除き、平和的な手段でこの紛争を終わらせる用意がある」と述べ、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退することなど、ロシア側の示した条件が満たされないかぎり和平は実現しないと主張しました。

また、プーチン大統領は「トランプ大統領は、紛争を終わらせるため、誠実に力を尽くしている」と述べてアメリカの仲介を評価したうえで、ことし8月に行われた米ロ首脳会談について、「われわれは提案された妥協に合意した」と主張しました。

そして「ボールはウクライナとヨーロッパ側にある」と述べ、ウクライナとヨーロッパ側に譲歩を求めました。

さらに、ロシア西部クルスク州をことしの春にウクライナ軍から奪還して以来、「主導権は完全にロシア軍の手に移った」と述べて、ロシア軍が戦況で優位にあるとの認識を改めて示し、軍事侵攻を継続する姿勢を強調しました。(NHK)

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