ベトナム、国際金融センターを設立 チン首相「下請け工場から脱却」
(VOVWORLD) - ベトナム政府は21日、国際金融センターの設立を正式に発表しました。ファム・ミン・チン首相が出席した設立会議で明らかにしたものです。
ファム・ミン・チン首相 |
センターの運営評議会は、グエン・ホア・ビン常務副首相が議長を務め、拠点となる2大都市、ホーチミン市とダナン市の人民委員会委員長が副議長に就任します。
ファム・ミン・チン首相は、センター設立の意義を3点強調しました。
まず国家の地位向上です。首相は「ベトナムは単なる下請け工場ではなく、世界の金融安全保障ネットワークの重要な拠点となる」と述べました。
次に資金調達の飛躍的改善です。公的債務を増やすことなく、効率的で大規模な資金調達が可能になるとしています。
そして制度改革の推進です。首相は「最大の利益は金銭ではなく、管理手法の革新と最新技術の導入だ」と指摘。国際競争が透明性の高い行政改革を促すと期待を示しました。
チン首相は関係機関に対し、行政管理から環境整備へと発想を転換し、投資家の問題をワンストップで迅速に処理するよう求めました。
また国際的な投資家には、ベトナム政府を信頼し、資本や技術、人材を積極的に投入してほしいと呼びかけ、「成功と失敗の経験を共有し、ベトナムの持続可能な発展を支援してほしい」と訴えました。