豪州銃撃事件、容疑者は「イスラム国」の影響か 事件前にフィリピン渡航

(VOVWORLD) - 今回の事件は、ユダヤ教の祭り「ハヌカ」に合わせたイベントが標的となり、15人が死亡しました。

オーストラリアの警察当局は16日、シドニーの観光名所ボンダイビーチで14日に発生した銃撃事件について、容疑者2人が事件前にフィリピンに渡航しており、過激派組織「イスラム国」(IS)の影響を受けていた可能性があると発表しました。

今回の事件は、ユダヤ教の祭り「ハヌカ」に合わせたイベントが標的となり、15人が死亡しました。オーストラリアでは過去およそ30年で最悪の銃撃事件とされており、警察はユダヤ人コミュニティーを狙ったテロ行為の可能性があるとして捜査を進めています。

オーストラリア警察によりますと、容疑者2人は先月フィリピンに渡航しており、その目的について調べが続けられています。フィリピン警察も、この渡航をめぐり捜査を行っているということです。

フィリピンでは、ISに関連するネットワークが活動してきたことが知られており、南部地域を中心に一定の影響力を持ってきました。ただ、近年では勢力が弱体化し、小規模な組織に縮小したうえで、ミンダナオ島南部に限定して活動しているとされています。

オーストラリア連邦警察のクリッシー・バレット長官は記者会見で、「初期の情報では、ISに触発されたテロ攻撃で、父と息子による犯行とみられる」と述べました。

警察によりますと、息子が使用していた車両からは、手製の爆弾やISに関連した旗2枚が見つかったということです。(ロイター)

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